起承転結の「結」の時代、のんびり、ゆったり、平和に楽しく過ごしたい
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回復の兆し、今日は朝から「生きてたらシアワセ」コンサートを見ている。
オープニングのこの曲でジュリーが「ひとつずつが特別」と指を差す。
♪消えていくイノチだけど ひとつずつが特別
君を見つけた惑星が こんなにもときめいている
銀河の外れで ひそやかに光る 青はいとしさの色だよ
リリーを飼い始めて少しして、リリーの出産計画を立て、リリーは一度嫁に行った。
と言っても、ペットショップで一泊かニ泊しただけだが、大枚はたいたが赤ちゃんは授からなかった。
その上、帰って来た時あまりにやつれていたので、可哀想で二度と行かせなかった。
この時、リリーだけでいいと思った。
よその家で子犬が産まれると少し羨ましく思ったが、リリーは私たちの愛情を独り占めした。
たまに想像妊娠のようにお乳が出ることがあった。ペンギンのぬいぐるみペンちゃんをわが子のように舐めたり、くわえて歩く姿は母親のようだった。
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リリーは娘の車に乗るのが大好きだった。
窓の外を眺めるのが好きだったが、リリーは何を見ていたんだろう。
小さい頃は遠くの公園に連れて行ってあげたらとても喜んだ。
お医者さんで予防注射する時も行くまでは元気だった

旅行に行ったお父さんを迎えに行くと駅から出てくる人をずっと見ていた。
リリーを置いて皆で車で出かけると、怒って悪さをいっぱいしたっけ。
リリーが最後に車に乗ったのは亡くなる日で、病院まで私に抱かれていた。
毛布の中で一度悲痛な声をあげて、へんな風に曲がった。苦しかったんだろうね。
娘が信号の度に運転席から振り返って見ていた。
♪過ごしたそばから 過去に変わる
一瞬(ひととき)ごとを 悔まぬよう
永遠なんてないことを
許せる強さが 欲しいけど
あの子のいなくなった我が家は景色がすっかり変わってしまった。
トイレも水飲み場も昼寝をしていた小さな寝床もすぐに片付けた。見ているのが辛かった。
夫は首輪もリードもブラシも捨てようとした。私はそれを拾ってジュリ友さんにいただいた可愛いタオルのポーチにそれを入れた。夫の目の届かない所にそっとしまった。ブラシにはリリーの毛が少しついたままだ。
見るのは辛いが捨ててなくなるのはもっと辛かった。
それ以外のものはすべて捨てた・・・と思っていた。
何日かして食器棚にリリーのご飯を入れていたこの入れ物を見つけた。
「まだあったよ、リリーの物!」娘も気付かなかったらしい。
これでいつもリリーはこうしてエサを食べてたね。餌の種類はどんどん変わっていったけど入れ物は変わらなかったね。私が夕食の支度をし始めると自分のご飯も近いと分かるのか、キッチンの私に早く頂戴と視線を送っていた。目が見えなくなってもそれは変わらなかったね。亡くなる前日までこんなふうにエサを食べてたね。
♪サヨナラを 君の微笑みに
化石にならない 思い出の何もかもに
涙ほどに はかなくない
どんなに傷ついても
夢の確かさが 見えないほど
近すぎる距離にいただけ