起承転結の「結」の時代、のんびり、ゆったり、平和に楽しく過ごしたい
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リリーの最後はとてもあっけなかった。
前日病院に行って、少し良くなったかに見えたリリーだったが、翌日朝から何も食べなくなった。
ひたすら眠っているリリーが心配になり、午後から再度病院に行く手はずをした。支度をしている時、また発作があり、私たちはオロオロした。毛布にくるんで病院に急いだ。車の中で苦しそうに一度鳴いたが病院に着くと娘の手にアゴをのせて、少し落ち着いて見えた。
ところが診察室に呼ばれて診察台の上にのせたリリーは急にぐったりして座れなくなった。
先生がびっくりして奥に連れて行き、呼ばれて行った時はリリーの身体に色々な物が付いていた。
先生は「心肺停止なので処置をしています」とおっしゃったが、私たちはほぼ同時に「もう、いいです」と言った。
犬にとって延命措置は無意味だと思った。もうゆっくり休ませてあげたかった。
「身体をきれいにして棺に入れますから、お待ちください」と言われ、待合室に戻った。
診察を待ってる人や犬たちがいたが、私は泣いてしまった。
落ち着いた頃、支度が終わり星の絵のついた青い箱にリリーは横たわっていた。親切だった先生にお礼を言い、私たちは裏口からリリーを引き取った。
車の中で娘の涙がおさまるのを待って、リリーとの最後のドライブをして家に帰った。
♪神様お願い あの人をかえしてよ
あの人を抱いて眠りたい まだ僕の腕に温もりがある
何度でも生まれ変わるんだ もう一度抱きしめるまで
夜空を見上げれば 丸い月がほら 君の笑顔のよう
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