夏休み終了だね

我が家には小さい子供がいないので夏休みは関係ないけど、
ニュースでこの時期に登校できなくなってしまう子供が多いと目にすると
想い出すことがある。
何かのきっかけで学校に行けなくなるのよね、私の場合はまだ「不登校」とか
「登校拒否」とかの言葉がない時代の小学生だった。
初めは一学年上の姉と一緒に通学していたので何の問題もなかったが、
しばらくして教室が足りないという事で二部学級になった。
姉と私は通学の時間が違ってしまい、一人で行くことになってしまった。
まだ学校に慣れてない時期で心細くなってしまったんだろう、
何しろ気の小さい子供だった。
途中まで行くのだがどうしてもその先に進めなくて、
しまいにはランドセルの物を道にばらまいてしまった。
仕方なく母が私について学校に一緒に行くようになった。
授業が始まってもしばらく、母は私を見ていてくれた。
それがどのくらい続いたのかは私は恥ずかしい事だからか自分では忘れていた。
何年か前のクラス会で友達が「〇〇さんのお母さん、いつも教室の後ろにいたよね」と
言われた。皆は母の事覚えていたけど、私は忘れていたとハッとした。
母自身は３歳で母親を亡くしているので、誰からも子育てを教わってないのに
とっても「いいお母さん」だったと思う。
自転車で買い物に行く時必ずあのランドセルを投げだした場所を通る。
ほんの一瞬だけど苦い思い出と同時に母の事を思い出す。

どんどん忘れてしまうから、想い出話を書いておくのもいいかもね。

刺繍は図案４枚分終わりました。